導入事例
医療法人社団 協栄会 大久保病院
食形態を見直して食べる喜びを取り戻そう!
手作りを中心に安定した嚥下食を提供するために既製品介護食を活用
施設分類:病院
ベット数:一般病棟(54床)、療養病棟(62床)、地域包括ケア病棟(45床)、回復期リハビリテーション病棟(33床) 計194床
管理栄養士 大濱良映さん(写真左から2番目)および 栄養科の皆様
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食形態ごとの内訳
コード 1j 2-2 3 4 なし 名称 ゼリー食 ペースト なめらか ソフト/ 一口大 /荒キザミ(トロミあんかけ)/ 超キザミ(トロミあんかけ) 普通 対象人数 随時提供 2 4 14 15 -
嚥下調整食を導入する際のポイントや流れ
1.導入理由
嚥下機能に合わせて、見た目に配慮した安全で美味しい食事の提供を行う必要性を感じ、2004年7月から「高齢者ソフト食」2010年7月から「なめらか食」を導入しております。
2.なめらか食導入までの流れ
①なめらか食の情報を収集、研修会へ参加。
②栄養科で、なめらか食の基本知識の勉強会を実施。
③栄養科で、なめらか食の調理実習を実施。
④看護師と対象患者様を選定し、患者・家族に説明と同意を得た。
⑤試作品を看護師と患者様に提供し評価をいただいた。
⑥評価結果を基に、ゲル化剤や水分量の調整を行い手順を作成した。
⑦給食委員会で作業工程を見直し、検討から約3ヶ月で導入に至る。
3.ポイントや工夫点
①導入するにあたり、委託会社や多職種に声かけ、勉強会を実施して理解を得ました。
②手順書を作成し、作業を標準化することにより業務の効率化にもつながりました。
③見た目で楽しんでいただけるように型や型抜きを使用して工夫しています。
マルハニチロ㈱さんにいただいたカタログの切り方や盛り付けを参考にしています。
④導入後も、給食委員会で摂食嚥下障害看護認定看護師や言語聴覚士から評価をいただいて固さなどの調整を行っています。
4.患者様・スタッフの声
・形があるので何を食べているかわかるようになりました。
・介助している側もきれいに盛り付けしてあると会話がはずみますね。
・なめらか食が出るようになって、噛むことを思い出して丸飲みしなくなったようです。
・キザミ食では食べこぼしや葉菜類の口腔内残渣が見られましたが、なめらか食では減少することができまし た。
・嚥下や咀嚼に障害があってもあきらめないで、患者様に喜ばれる食事を提供できることが嬉しいです。
・なめらか食の作り方を聞かれるようになりました。自宅退院で調理が困難な患者様には、栄養指導時に既製品介護食を紹介しています。
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どんな風に活用しているか
行事食やアレルギー等個別対応の時に活用しています。
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既製品を使うことのメリット
スタッフの欠員時や救急入院時など、既製品があることで安定した嚥下食を提供することができています。
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費用について
手作り(ソフティアG※使用)と既製品を組み合わせて使用することで作業負担軽減と安定した嚥下食を提供することが可能になりました。
※ソフティアGはニュートリー㈱様の商品です。
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献立例
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