介護の食事 食べやすい食事をつくる工夫|摂食嚥下ラボ【コラム】

家族と同じおかずを食べる場合


家族の食べるおかずから食べにくい食材を取り除いて、食べにくい食材は刻んだり、スプーンでつぶして食べやすくします。

ミキサー状の場合は水分(水やだし汁など)を加えて、フードプロセッサーにかけます。

ミキサーは水分が多くないと回転しにくいので、フードプロセッサーがおすすめです。

とろみが必要な場合はとろみ剤を用いて粘度をつけます。

 

家族と分けて調理をする場合


やわらかくなるまで煮ましょう。

また、魚や肉は煮すぎるとかたくなるものもあるので注意しましょう。

 

市販の食品をそのまま活用する場合


スーパーで売っている煮豆、かぼちゃの煮物、豆腐、卵豆腐、ごま豆腐、温泉卵、トマトピューレ、コーンクリーム缶などそのまま使えるやわらかいものもあります。

市販のポテトサラダは具をスプーンでつぶす、きざむと食べやすくなります。

カツなど衣が付いた揚げ物は、小さく切ってからあんをかけたり、甘辛く煮るなどすると食べやすくなります。

バナナ、いちごなどはそのまま摂取するよりも、ヨーグルト和えにした方が食べやすいです。

市販の介護食品を活用する場合


全て手作りが難しい時は市販の介護食品を頼りましょう。

品数をプラスしてあげれば、栄養もアップします。

そのまま使用しても、一般の食材と合わせてアレンジしても良いです。

 

アレンジしてもOK

市販用介護食(肉じゃが)に里いもを合わせたアレンジレシピ「筑前煮風」

 


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プロフィール

 

中村 育子先生

平成6年女子栄養大学栄養学部卒業  現在、名寄市立大学准教授で、日本在宅栄養管理学会 副理事長、名寄市社会福祉協議会「こんにちはレター」の簡単健康レシピ協力を行っている。

著書に「70歳からのらくらく家ごはん」女子栄養大学出版部、「やわらかく、飲み込みやすい高齢者の食事メニュー122」株式会社ナツメ社などがある。

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