介護の食事 低栄養とは?|摂食嚥下ラボ【コラム】

低栄養とは


低栄養状態とは、体に必要な栄養が、何らかの理由から摂れない状態のことを言います。

低栄養状態が継続すると体重減少、全身状態の悪化、日常生活動作の低下による要介護状態、閉じこもり、寝たきりにつながりますので、早期に栄養介入する必要があります。

 

 

食欲不振を改善する


高齢者のたんぱく質必要量は50歳代の人とほぼ同等の量が必要ですので、

もう年だから少ない量で良いと考えないことが重要です。

食欲がない場合、放置しておかずに、なぜ食欲が無いのかを考えてみましょう。

便秘、不眠、ストレス、運動不足、口腔内の問題など原因を解決できる場合がありますので、できるだけ食欲不振の状態を改善しましょう。

 

 

 

改善方法


1回の食事量が少ない場合は、5回食くらいに分けて摂取するか、補食として栄養補助食品を摂取するのも良いかと思います。

摂食・嚥下障害があると、食事をミキサーにかけます。

その際に加水するので、食べる量が増えてしまいます。

全部食べられないと摂取栄養量が低下して体重が減少しますので、食事は少量高エネルギーになるよう工夫が必要です。

 

マヨネーズ、ドレッシング、生クリームをつなぎで用いると、高カロリーになります。

お粥や汁物にバターを入れても風味が良くなります。

 

 


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プロフィール

 

中村 育子先生

平成6年女子栄養大学栄養学部卒業  現在、名寄市立大学准教授で、日本在宅栄養管理学会 副理事長、名寄市社会福祉協議会「こんにちはレター」の簡単健康レシピ協力を行っている。

著書に「70歳からのらくらく家ごはん」女子栄養大学出版部、「やわらかく、飲み込みやすい高齢者の食事メニュー122」株式会社ナツメ社などがある。

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