|コラム|ご自宅での介護食 冬編

 

 

 今年のお正月は新型コロナウィルスの影響で、静かなお正月を迎えた方が多かったと思います。在宅患者さんのお正月も静かな場合がほとんどです。食事の聞き取りを行っても、おせちは食べないので、いつもと同じ食事をしている方が、とても多いです。

以前、正月明けに在宅患者さんのお宅を訪問したら、賞味期限切れのおせち料理が沢山ありました。誰か来ると思って用意したところ、誰も来なかったと言われていました。

 

冬のおすすめは1人鍋


 

  家族世帯が三世代同居から核家族へと変化し、独居や高齢者のみの世帯になると、買い物や調理の問題も生じることから、あるもので食事を済ませてしまうので、栄養が偏ります。

1年で一番寒いこの時期は、体を温めてくれる鍋ものがお勧めです。現在は1人鍋をする人が多いようで、一人鍋用の調味料(キューブ状、液体状)のものが沢山売られています。豆乳鍋、キムチ鍋、寄せ鍋、生姜みそ鍋、とんこつ鍋、坦々ごま鍋等色々あります。

1人で鍋なんてと思う方もいらっしゃると思いますが、鍋は野菜、たんぱく質を多く含む肉、魚、豆腐を入れることができますので、大変栄養のバランスが良いのです。生姜、ニンニク、唐辛子などは体をポカポカに温めてくれる働きがあります。

高齢者は少し小さめに具材を切ると食べやすくなります。食欲低下の際は、ゆずやレモンの皮をすりおろして、料理に加えると、香りが良いので食欲が出る場合があります。

 

 

摂食嚥下障害の方への対応


 

 

  家族で摂食嚥下障害の方がいたら、フードプロセッサーやミキサー等で、かくはんすればおいしい介護食の出来上がりです。とろみが必要な場合はとろみ剤を入れて混ぜれば、とろみがつきます。少々見た目は違いますが、同じ料理を食べるのは、家族にとってうれしいことです。

介護食に変更する場合は、かたい物や唐辛子などは不向きです。また、品数が少ないと感じたら、介護食品も併せて使用してみましょう。品数や栄養バランスが摂れて、グッと華やかな食事時間となるでしょう。

 

プロフィール

名寄市立大学 保健福祉学部 栄養学科 准教授

日本在宅栄養管理学会 副理事長

管理栄養士

中村育子先生

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